ポッコリお腹の原因はこれ!スウェイバック姿勢をご存じですか?
投稿日:2025年3月28日 / 最終更新日:2025年4月2日
目次
スウェイバック姿勢とは
理想的な姿勢の重心線は上のイラストのように、くるぶし、膝、股関節、肩、耳の位置がほぼ一直線上に来ています。
スウェイバック姿勢の重心線は上のイラストのように、骨盤が後ろに傾いて、くるぶしに対して腰が大きく前方へ移動します。
そして腰に対して肩が後方へ移動し、肩に対して耳が前方へ移動します。
このようなスウェイバック姿勢でスマホを見ている人を、駅のホームや信号待ちの時などによくみかけませんか?
スウェイバック姿勢の特徴
・お腹を前に突き出したような形になる
・背中が丸くなり猫背になる
・ストレートネックになる
・フォアードヘッドになる(頭が前に移動している)
・骨盤が後傾する(後ろに傾く)
・腰の下の方が反るタイプの反り腰になる
・お腹のインナーマッスルが弱くなる
・ポッコリお腹になる
・お尻が垂れる
・裏モモ筋(ハムストリング)が硬くなる
スウェイバック姿勢の原因
現代人はとても多くの人がスウェイバック姿勢になっています。
スウェイバック姿勢になってしまう大きな原因の一つが運動不足です。
運動不足はお腹のインナーマッスルが弱くなり、体幹の支持機能を低下させてしまいます。
そために身体をまっすぐに支えることができず、お腹を前に突き出して、股関節の前側の靭帯に寄りかかって立っている状態になっているのです。
スウェイバック姿勢と猫背、肩こりの関係性
スウェイバック姿勢では姿勢を横から見た際に、腰の位置に対して肩の位置が後ろに来るため背中が丸くなり猫背になります。
猫背になるとストレートネックになり、肩の位置に対して頭が前に移動します。
頭は約5キロと結構な重さがあり、頭の位置が正常な重心線より5センチ程前に移動すると、首肩周りの筋肉には正常値の約2倍もの負担がかかってしまいます。
このようにスウェイバック姿勢では上半身の筋肉のバランスが大きく乱れてしまい肩こりの原因となります。
スウェイバック姿勢と反り腰、腰痛の関係性
スウェイバック姿勢では姿勢を横から見た際に、骨盤が後傾し(後ろに傾く)、お腹を前に突き出す姿勢となっています。
そのため腰の下の方が反るタイプの反り腰となります。
反り腰は、腰の筋肉が縮みっぱなしの状態となり腰痛の原因となります。
スウェイバック姿勢と股関節痛の関係性
スウェイバック姿勢では前述したように、お腹を前に突き出して、股関節の前側の靭帯(腸骨大腿靭帯)に寄りかかって立っている状態になっており、股関節の前側への圧迫が強くなります。
股関節の前側の靭帯(腸骨大腿靭帯)は伸びてしまうと、元に戻ることはなく、股関節の安定が失われてしまいます。
特に女性は臼蓋形成不全といって、股関節の嵌りが浅い方いらっしゃいます。
このような方がスウェイバック姿勢を続けていると股関節の原因となります。
スウェイバック姿勢と呼吸機能低下の関係性
スウェイバック姿勢では胸郭が縮んでいる状態で、特に息を吸うことが苦手になり呼吸が浅くなります。
呼吸が浅くなると基礎代謝の低下、集中力の低下、慢性疲労などを引き起こす可能性があります。
スウェイバック姿勢と消化機能低下の関係性
スウェイバック姿勢では背中が丸くなって胸郭が下がるため、内臓を圧迫する要因になります。
そのため食欲減少、消化不良、便秘などの原因になる可能性があります。
スウェイバック姿勢の改善方法
・立位での姿勢に気を付ける
「お腹が前に突き出ているな」と感じたら股関節の前側に手を当てて、後ろに押し返す習慣をつけましょう。
・座位での姿勢に気を付ける
骨盤が後ろに倒れて腰が丸くなっていますので、骨盤を前に起こして坐骨で椅子を押すような意識を持ちましょう。
・裏モモ筋(ハムストリング)のストレッチをする
骨盤が後ろに倒れていると裏モモ筋のハムストリングが短縮位となり硬くなっていますので、裏モモをしっかりと伸ばすようにストレッチをしましょう。
・体幹強化のトレーニングをする
腹部インナーマッスルの筋力低下を改善するために体幹強化のトレーニングを行いましょう。
体幹が強化されてくると、自然とお腹を前に突き出さなくても立てるようになってきます。
スウェイバック姿勢についてのまとめ
現代人はとても多くの人たちがスウェイバック姿勢になっており、現代病と言われる肩こりや腰痛の原因となります。
そして猫背やフォアードヘッド(頭が前に移動する姿勢)など、見た目的にもあまり良い印象ではなくなってしまいます。
先ずは姿勢に気を付ける習慣を持つことから始めてください。
そしてストレッチや筋力トレーニングを行うことで改善することができます。
自分で改善が難しい場合は整骨院や整体院、パーソナルトレーナーなどの専門家に相談してみるとよいと思います。
著者プロフィール 伊集院 博
兵庫県神戸市生まれ。千葉県千葉市在住。2007年に千葉市中央区にて伊集院鍼灸整骨院を開業。
現在は千葉県で2店舗の鍼灸整骨院の代表を務め、院内にマシンピラティススタジオの併設、保育士在籍の託児所を併設するなど、独自のスタイルで運営している。
著書『ゴールデンライン 美しい姿勢をつくる44のレッスン』姿勢を改善し、あなたも理想の⾃分へ!をスローガンに掲げ、姿勢に問題を抱える女性を年間1,000人以上サポートしている。
主な資格と実績
- 伊集院鍼灸整骨院グループ代表
- 柔道整復師(国家資格)
- 鍼灸師(国家資格)
- ケアマネージャー
- BESJ認定ピラティストレーナー
- BTA認定バレエダンサートレーナー
- ハワイ大学解剖実習終了
- 治療家大學技術講師就任
